Pochipedia_Bone of war

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更新中:買わずに📖債務論(¥6000)を図書館から借りて、ポチ版の超訳🐾作成に挑戦。前⚽️代表の本田圭祐氏、「トリクルダウンは無い」のピケティ氏も推薦。

▷2018年初めのNHK特集(欲望の経済史)を視聴。→ メソポタミアの「くさび形文字=貸し借りを記した簿記」と知ってびっくり。

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http://www.ibunsha.co.jp/0334.html

▷「債務論(saimu-ron)」は、2008年のリーマン・ショック(低所得層向けの貸付モデルの破綻→低所得層の資産喪失&株暴落の関連企業に対する国家的救済)をきっかけに、あらためて文化人類学者によってまとめられた経済史。

▷真面目で勤勉な人にとって常識的な「借金は返さなくてはいけない(表ルール)」とは対象的に、第1章の冒頭では「少額の借金とは銀行による支配を招くが、銀行がつぶれる程の多額の借金とは銀行を支配する力になる(裏ルール)」という欧米のことわざを紹介。

▷著者は、文化人類学の知識(+証明法)をもちいて「物々交換*=貨幣のルーツ」ではなく、「貸し借りのはじまり=貨幣のルーツ」らしいことを紹介。* →古代ギリシャの時代かそれ以前の世界各地で、アダム・スミス(経済学)からマルクス(資本論共産主義)まで、大きな勘違いしていると。

▷経済学では「貨幣(お金)」の発明によって「マーケット(経済)」が活性化して、それ以前の「物々交換=ムダと停滞が支配する原始的な世界」から進歩してきたのだと、人々に説明した。

▷一方で、ほぼ同じ時期に歩みだした共産主義では「物々交換=信頼がつかさどる理想郷」と位置づけられて、その信奉者の中には「暴力による従来の支配システムの破壊(革命)」を実践して、いちから世界を作り直そうと、人々に呼びかけていた。

▷この2つについて、文化人類学のまなざしからでは、どちらもまちがっていると指摘。→世界各地の文化風習を観察すると「物々交換の場」とは特殊なケースであり、その場かぎりの「ふっかけ合い」から「ぼったくり」あるいは「色仕掛け(美人局)」にまで発展する「例外的な場」であって、商売の先行きを念頭に置いた「日常的な市場=経済の原点」ではないと。

▷では「物々交換の幻想」は、どこから生まれたのか。「当時の人々」は、何でそうだと結論づけたか。→いまでも災害や大不況(通貨価値の下落)のときには、しばしば物々交換が、自然発生的に行われる。→人々は、ふたたび秩序が回復するまでのあいだ「物々交換(闘争or共助の様子)」を目の当たりにしたか、見聞きしたのかも知れないと。